川崎病という病気をご存知でしょうか?
自分の周りで川崎病のお子さんがいない場合はご存知ない方もいるかもしれません。
私は我が子が川崎病にかかった事で「川崎病」という病気を知りました。
9か月に入った冬になかなか下がらない高熱、それに加えて目の充血の症状が娘に出ました。
かかりつけ医を受診しても風邪という事で帰されて、毎日心配で心配で夜も眠れなかったのを覚えています。
発熱から数日経った頃、着替えさせようと思って娘の腕をみた所BCGの跡が腫れあがっているのをみつけました。
それを病院で伝えると、ようやく血液検査をしてくれて川崎病が発覚しました。
川崎病の症状と治療法、こんな時どうしたら?のお母さんの疑問にお答えします。
川崎病ってどんな病気?
1967年に川崎富作という医師によって発見された疾患で、発見者の医師の名前をとって「川崎病」と名付けられました。
医学的には「急性熱性皮膚粘膜りんば線症候群」という長い名前が付いていますが、一般的に川崎病と言う名前で知られています。
主に0~4歳の子供が発症する事が多く、1歳前後に発症するケースが多いと言われています。
原因は不明で全身の血管が炎症を起こすことによって発熱や手足のむくみ、目の充血がみられるのが特徴です。
特に怖いのが冠動脈に血管のこぶができる事です。
発症したら心臓の超音波検査をしてこぶができていないか検査をしてもらいます。
川崎病を発症した10%程の子供に冠動脈の異常が見られるそうです。
冠動脈にこぶができると血液の塊ができやすくなり、心筋梗塞になる可能性が高まりますので、入院して治療を受ける事になります。
川崎病の再発率は3~4%と高くはないのですが、それでも再発のリスクがありますので退院しても定期的な検査が必要になります。
小さい子供だけの病気ではなく10歳以上の子供もかかる事がありますので、疑わしい症状が出たら病院を受診してください。
川崎病の7つの症状
出展:MedicalNote 写真でみる川崎病の症状と診断-どのような発疹が現れる?
1原因不明の高熱が5日以上続く
2目が充血する(白目が赤くなる)
3全身に発疹が出る
4いちご舌(唇が荒れ、舌が赤くブツブツになります。出血する事もあります。)
5手足のむくみ
6首のリンパ節が腫れる
7BCGの跡の腫れ
このうち5つの症状が出たら、川崎病と診断されます。
5つ以下でも不完全型川崎病と診断される事があります。
娘の川崎病が決定的になったのがBCG接種した跡の腫れです。
この症状が出た事により血液検査をしてくれたのです。
受診する医療機関によってはなかなか川崎病と診断されない事もあり毎日が不安な日々になる事もあります。
納得いかない診断をされた場合は何件かお医者さんを受診してみて下さい。
川崎病の治療方法と入院期間
川崎病の治療はガンマグロブリンという血液製剤を点滴で投与されます。
先生がとっても険しい顔で同意書を持ってこられたのを覚えています。
正直びっくりしました。
血液製剤は人の血液を使って作られている為、同意書が必要なんだそうです。
我が家の場合は割と早く症状が緩和されましたので2週間ほどで退院できました。
しかし、症状によっては1カ月以上入院される人もいるようです。
退院後はどんな治療をするの?
退院後は血栓ができにくくなるように血液をサラサラにしてくれるアスピリンなどの薬を処方されます。
退院後も脳梗塞・脳動脈瘤などになりやすいというデータがありますので注意が必要です。
1年に1回は心エコーの検査を受ける事になります。
うちの場合ですが9カ月の時に発症し、年に1回の心エコーの検査を続け2年生の時に2年に1回の検査になりました。
ガンマグロブリンを投与してから予防接種は半年間できません。
1歳頃は予防接種が続けてあるので少し心配してしまいますが仕方がないので先生と相談して今後の予防接種の予定をたてましょう。
追記:その後娘は中学1年生になりました。
幸い、その後の検査でも異常は出ず今は2年に1度の検査を受けています。
まとめ
川崎病、血液製剤などすごく怖くなってしまうかもしれませんが適切な治療をしてきちんと検査をしていれば早めの治療、対策ができます。
知識として、川崎病の事を知ってほしいと思いお伝えしました。
余談ですが、川崎病にかかってしまったので娘は子供の保険には入る事ができません。
まだ経過観察中という事になるそうです。
一般の医療保険には入る事ができたのでそちらに加入していますが、やはり子供保険の方が入院した時に手厚い保証で安心できます。
そうならない為にも子供が産まれたら子供保険の加入を検討するのもいいと思いますよ(笑)